江戸時代に小田原藩が荒地だったこの地にクスノキやクロマツを植栽した場所であり、地元ではお林と呼ばれています。この真鶴半島は箱根山の火山活動と切って切り外せないもので、湯河原幕山から真鶴岬を結ぶ線は噴火し溶岩が流れ出たところであり、箱根ジオパークの一端を担っています。また、良材として石切場がつくられ、かつての採石場も見ることができます。森に目をやると樹高30mにも及ぶ木々が乱立し、今では神奈川県でも稀少なスダジイやタブノキといった照葉樹林が広がっています（水産庁指定魚付き保安林）。また海岸へと続く遊歩道には、葉が肉厚なトベラやマルバグミなどが見られ、海岸にはフォッサマグナ地域特有のイソギクやボタンボウフウ、スカシユリ、ハマゴウ、ハマヒルガオ、ハマボッス、イソギクなど常に潮風の影響を受け、土壌環境の水環境の乾燥しやすいとても厳しいところで生きる植物の花たちが観察できます。台風接近時では海水が被るようなところで、どうして生きていけるのでしょうか？植物側の気持ちとなって一緒に考えてみましょう！