首都圏から近い人気の四季折々が楽しめる登山コース4選【丹沢塔ノ岳・八ヶ岳高原飯盛山・箱根金時山】
【おすすめ】丹沢塔ノ岳・希少なブナ林と富士と大都会東京と横浜を望む大絶景
都心から電車とバスを乗り継ぎ1時間半程度と、アクセスの良い表丹沢に位置する塔ノ岳の最大の魅力は山頂からの雄大な景色。天気に恵まれると山頂にある尊仏山荘から富士山やスカイツリーや横浜ランドマークなどのランドスケープは超一流。
大倉尾根を登るとはじめはスギやヒノキなどの人工林を行き、次第にシデやシラカシ、コナラなどの二次林に変わって行きます。花立山荘を過ぎるといよいよ塔ノ岳への最後の取りつきに。二次林からブナ林(原生林)と再び植生が変化します。植生が変化する場所は概ね少しずつ変わるものではなく、急に変化するので植生の境界で何が起きているのか観察して見ましょう。
塔ノ岳山頂から鍋割山稜へと進み鍋割山を目指します。この山稜は縦走路でもり、今では神奈川県にとって希少になったブナ林が美しく、丹沢が北限のヒコサンヒメシャラ【英彦山姫沙羅】のオレンジ色の幹が目立ちます。ブナ林は冬景色の中、白い幹が乱立する姿や、新緑の優しい萌黄色、盛夏の深緑と秋の紅葉とどの季節でも景色に変化があり、四季を通して楽しめます。フォッサマグナ要素といわれる地質に影響される植物群があますが、この丹沢も影響を受けフォッサマグナ要素植物のフジアザミなども観察できます。
丹沢塔ノ岳が最も彩りを添える季節が春から初夏。関東地方で観察できるミツバツツジの仲間が全て見られるほか、シロヤシオやヤマツツジ、ミズキやカマツカ、スミレの仲間などが観察できます。花のつくりや子孫の残し方について考えてみると背景に面白い物語があります。
山岳フラワーガイド沙羅の木では、丹沢の植物の解説ばかりではなく、山の誕生や分布の北限域の世界、子孫の残し方などの物語などについても分かりやすく解説いたします。また一方で、シカの採食により近年植生の影響が懸念されている環境問題についても触れたり、学芸員・緑花文化士・ネイチャーガイドだから展開できるお話ができます。積雪がある期間はツアー催行いたしませんが通年楽しめ、初心者にもオススメです。冬季におい手の残雪の様子などは気軽にお問い合わせていただけたら最新の状況をご説明いたします。