台風接近時
春の妖精「スプリングエフェメラル」と呼ばれる可憐で儚い花を探しに出かけよう!
春の妖精と呼ばれる「スプリングエフェメラル」とは、植物の年間生育サイクルの中で、地上部が存在する期間が極めて短い植物を指し、特に花が早春に咲くものをいいます。代表種では花が大きくかつて片栗粉の原料として馴染みのある「カタクリ」などがそうです。その生活サイクルは、春先に落葉樹林の木々の芽がまだ眠っているうちにスプリングエフェメラルは芽を展開し、同時につぼみも上がり花が咲きます。地上部が出てから開花まで10日あまりととても早く、花が終わってから森の木々は芽を伸ばし始めるので、地上付近は日当たりが良く、光合成を十分に行います。やがて落葉樹林は芽が展開して新緑を迎える頃にはスプリングエフェメラルは地下茎に栄養を蓄え、地上部が枯れてしまいます。1年のうち地上部が出て観察できる時間は長くても1ヶ月あまりです。そんな儚い植物を狙って観察してみましょう!ただし、年によっては季節外れの強い寒気の南下や大雪により、見られない場合がありますので、当ツアーに関わらず山の気象や状況について気軽に山岳フラワーガイド沙羅の木までお問い合わせ下さい。的確なアドバイスが提供できると思います。
箱根(金時山)や丹沢(檜洞丸)、尾瀬ヶ原(5月)のツアーコースでスプリングエフェメラルの観察ツアーを開催いたしますので、ご希望の山をお知らせください。なお、写真を載せた全てがツアー中に同時観察できることではありませんのでご注意ください。また標高によっても観察できる種類が異なります。カタクリは奥多摩の海沢地区または御前山でのご案内となります。開催時期は3月〜4月(5月)です。ご不明な点などありましたら山岳フラワーガイド沙羅の木までご一報ください。