名山ご紹介
南アルプス最高峰北岳と多種多彩な高山植物群とそこに影を落とす環境問題!絶景と地球温暖化と獣の高山帯進出がもたらす影響とは?
北岳は日本で富士山に次ぐ第二位の高峰で標高3,192m。この山はキレットやルンゼといった専門道具や技術が必要な厳しいルートがないことから、登山技術よりも体力勝負の山とされています。我々の宿泊は肩の小屋か北岳山荘で泊まるので時間をかけてゆっくりと登っていきます。途中に白馬岳と共に日本三大お花畑を有する北岳の「草すべり」と「トラバース」ルートの高山植物群を思う存分観察していきます。また造山運動により石灰岩屑が露頭している地層があり、キンロバイやキタダケソウをはじめ分布の限られた珍しい種類も多く楽しめます。山岳フラワーガイド沙羅の木では、固有種のほかに植生に影響を与えてきた地質やライチョウの生息環境、優れた山岳景観なども解説いたします。また近年万年雪の消失など地球規模の温暖化による雪田植生をはじめ、絶滅危惧種キタダケソウの開花時期の早期化など、自然への影響が多岐に出るのではないかと懸念されています。山岳フラワーガイド沙羅の木では環境問題にも触れ、温暖化による高山植物の分布に与える影響や、里から山地に生息していたシカやサルなどの野生動物が高山帯にまで生息範囲を広げ、国指定の特別天然記念物「ライチョウ」と共生できるのかといった話題も触れていきたいと思います。どうぞ気軽にお問い合わせください。プロの山岳ガイド・ネイチャーガイドがお客様の気づきを大切にし、楽しみながら時には環境問題や自然災害などについて一緒に考えながら解説いたします。南アルプス林道が開通するのと梅雨明けしたらキタダケソウが咲くトップシーズン突入です。一緒に冒険に出かけましょう!