ホーム > NEWS > シダは観察すべき点をしっかり見れば見るほどその世界と面白さが深まります。シダ植物を知りたいのなら必ず「裏を取れ」!
シダ植物

シダは観察すべき点をしっかり見れば見るほどその世界と面白さが深まります。シダ植物を知りたいのなら必ず「裏を取れ」!

尾瀬ヶ原のヤマドリゼンマイの大群落
尾瀬ヶ原のヤマドリゼンマイの大群落
美しいオリヅルシダの群落
美しいオリヅルシダの群落

シダ植物というと日陰でジメジメした環境で、暗い植物のイメージを持たれる方も多いいのではないでしょうか?しかしシダ植物の自生環境は多様で、日当たりの良い乾いた場所でもみられ、多くの方が馴染みのある「つくし(スギナ)」もシダ植物の1つです。そんなシダ植物を観察する上で必ず観察すべきポイントがあります。それは葉の裏を必ずみておくこと!それによりその生態や特徴を知る鍵になるからです。シダ植物は他の草花や樹木たちの維管束植物(かつて高等植物と呼ばれた導管と師管をもつ植物たちの事)と比べ絶対数が少ないことも敷居は低くなり、概ねシダ植物相は700種です。また、葉裏を中心に胞子嚢群(胞子が詰まっている組織)が付いているので、そのつき方や並び方を観察することが最も自然観察がワクワク感に満ちて面白いポイントです。山岳フラワーガイド沙羅の木では、普段見過ごしているようなシダ植物にも焦点を合わせ、シダの魅力や面白さを通して自然を楽しんでもらおうと思っています。身近な場所(都市公園や自然公園や緑地)でシダ植物は10種類ほど生えていることが普通です。当ツアーガイドの体験をしていただいた後、身近な公園などを観察してみてください。何種類かシダ植物を見つけられるでしょう!当社ツアーコースでは全てのコースでシダ植物が観察できます。フィールドを変えると環境も変わるので、見つけられるシダ植物の種類も増えます。

イノデ(オシダ科)
イノデ(オシダ科)
イノデの胞子嚢群の様子
イノデの胞子嚢群の様子
光沢のある葉が美しいクルマシダ
光沢のある葉が美しいクルマシダ
胞子嚢群は線状に並ぶクルマシダの葉裏
胞子嚢群は線状に並ぶクルマシダの葉裏
食用になるシダとして有名な「ワラビ」
食用になるシダとして有名な「ワラビ」
ワラビの葉裏の胞子嚢群は葉の縁に並ぶ変わり者
ワラビの葉裏の胞子嚢群は葉の縁に並ぶ変わり者
南アルプス鳳凰山の亜高山帯に自生するミヤマウラボシ
南アルプス鳳凰山の亜高山帯に自生するミヤマウラボシ

多種多様なシダ植物は様々な環境で見ることができる身近な植物の1つなのですが、近年シカの採草などにより希少な種類を含め激減しています。それは3千m級のアルプスや八ヶ岳などの高山帯にも現れ、シカに食べられているのが現状です。一方でシカが嫌うシダがあり、オオバノイノモトソウやイワヒメワラビ、イシカグマの仲間といったものは食べられずに大群落を形成しています。生態系のバランスがシカの増殖や地球温暖化といった影が忍び寄り、土台から崩そうとしていることを人間は知らなくてはなりません。当ガイドツアーでは地球規模や地域固有の環境問題についてお客様と楽しく正しい情報を共有させていただくことがあります。

屋久島の森林限界まで侵出するヤクジカ
屋久島の森林限界まで侵出するヤクジカ
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